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ここはゴロネコ藩国の市街地が一望できる丘… 藩国では近代発展が進んできている。しかし、発展による森の衰退…環境問題が問題視されていた。丘の所で活気づいている市街地を見ている面子がいた… 「……活気づいてるか…」 「良いことなんだろうけど…」 連日の政策会議で寝不足気味のウルと武田二人。 武田「藩王さんと摂政さんはほとんど寝てないらしいっす…」 ウル「……藩王様と摂政さんが頑張ってるんだから、僕らもちゃんと支えないとね」 王宮では対策会議で夜遅くまで会議を続け、無いときは各自自主的に発展してる藩国内を治安悪化防止の為見回りや、休憩を取っている。見回りの成果もあり騒ぎは起きていない。 今回二人は不法に伐採をしている業者がいると、藩国内に散らばっている忍者達の報を受け警戒、丘で伏兵の形で待ち伏せしている。 「…来たぞ」 「人数は?」 「7…8と…」 「後方はアムさん達忍者部隊に…」 伏せていた忍者達と連絡を取り合い、準備万端。 武田「いくか…」 ウル「ここで何してるのですか?ここから先は環境保護区ですよ…?」 業者「あ、……その……」アム「……(右手を上げる)」 優しく話し掛けたウル、アムは右手で合図をし他の忍者に退路を封鎖させた。 武田「目立たないように徒歩でくる…」 業者「ご…ごめんなさい…」 ウル「忍者さん達が頑張った結果だよ…元も取れてるから…。」 武田「…」 業者「……」 落胆した業者。 アム「貴殿らには警察立ち会いの元、取り調べを受けてもらう…」 ウル「然るべき処置はその後に…(忍者達を見る)お願いします。」 忍者「では、こちらへ」 ガックリした様子で、忍者達に王宮に連れていかれる不法業者達。その背を見てしょんぼりする面々… アム「下にあった牛車と馬車は確保したでござる」 武田「近代発展しても心まではまだ追い付いてないのかもっす…」 ウル「やらなくなるまで根気よく誠意ある態度で取り締まろう。」 武田「人は城人は石垣人は堀情けは味方仇は敵なり…人の和こそ最大の城っす。」 アム「Σ武田熱あるのか?」 ウル「Σ武田が武田を語った!」 武田「誉められてる?」 一人の忍者が近づいてきた。 忍者「…お三人方、撤収準備できました。」 ウル「了解。」 アム「忍者諸君お疲れさまでござる。いったん王宮に戻ろう。」 武田「他のみんなは?」 忍者「駅、学校、市街地、観光地、重要施設に散らばり見回りをしています。なお、市街地、観光地では民間の消防団が見回りを手伝ってくれてます…」 アム「おお、ありがたいでござる…」 忍者「僭越ながら提案が…」 ウル「はい。」 忍者「ありがとうございます。王宮に戻られたら少し横になられたほうが良いかと…」 武田「…おう。」 忍者「おお、よかった。」 武田は歩きだした。 ウル「Σちょっ!たけ…」 アム「了解した。取り調べのさいは拙者かつくでござる。」 忍者「はっ!」 ウル「(アムさん…)」 忍者達は風のように去っていった。 アム「とりあえず、上の者が休まねば忍者さん達も心安らかに休めないでござる」 ウル「あ、そっか…気をつかってもらって…(しょんぼり)」 アム「藩王様と摂政さん達にも横になるよう言ってみるでござる。」 ウル「しかし…上の人が奮起してるの見てついてく人も奮起するってのありますけど、逆もありますね…」 アム「休むのも仕事でござるよ(笑)」 そう言うと、アムはジャンプして木に上った。 アム「先に戻るでござるよ~」 ウル「Σわっ!まってー」 藩国では近代発展しつつ、森を守ろうと頑張っている。その願いと想いはいつの日か叶うだろう…。 文 武田”大納言”義久
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671 名前:名無しくん、、、好きです。。。[sage] 投稿日:2006/10/18(水) 20 40 45 ID iax6CPjq スカウト・・・ あちこち危ないところも見に行ってるんだろうな。 不良 レディース暴走族 暴力団 工事関係者 スポーツ関係全般 道場関係 軍事関係 野生 678 名前:名無しくん、、、好きです。。。[sage] 投稿日:2006/10/18(水) 23 14 09 ID 7/N+nIeH 仮に暴走族の中に良い感じの子を見つけたら どうやって話を切り出すんだか。 木刀とか突きつけられたらどうするよ 女暴走族「さっきからじろじろ見てるけどさ、何?なんか用?」 危ないべ 679 名前:名無しくん、、、好きです。。。[sage] 投稿日:2006/10/18(水) 23 38 59 ID w7TNfwoC 678 「俺んとこ こないか?」 680 名前:名無しくん、、、好きです。。。[sage] 投稿日:2006/10/19(木) 00 09 11 ID c72YY49g 679 八島「アンタ、アタシに何か用かい?」 社長「俺ん所来ないか?」 八島「な、ば、馬鹿野郎! 寝言は寝て言いな!(な、なんだ…!?ド、どきどきする…)」 社長「そうか…なら、仕方ない」 八島「ハ、ハン! とっとと他行けよ!(…な、なんだよ…もうちょっと粘ってくれれば…考えてやったのに…)」 社長「…フン!(ボディーブロー)」 八島「かはっ!?」 社長「…力づくでも連れていかせてもらおう」 八島(…強引なの…いいかも…) こうですか!?わかりません 692 名前:名無しくん、、、好きです。。。[sage] 投稿日:2006/10/19(木) 15 35 15 ID k4upQAJ8 680 それ以降社長のまえでは威勢がよくても、頬が赤くなるのをとめられない八島姐さん 八島「なんだい社長、わざわざ社長室に呼び出してなんか用かい、ああ?」 (なんだろう・・・社長特権で迫られたりしたらどうしよう。あたし断れない・・・ でもって、なしくずしに結婚させられて・・・花柄のエプロンをつけて お帰りなさいあなた、なんて言わされたりすんのかな・・・ドキドキ) 社長「最近、試合に集中できていないように見えるんだが?」 八島「う(内心落胆)・・・へへ、最近あたし空回りしてる気がしてねぇ」 社長「そんなことはない。・・・お前がひつようだ」 八島「えっ(都合のいいとこだけ聞こえた模様)・・・なんだよ、あんまりマジにいうなよ照れくさいじゃないか」 (社長、やっぱりあたしをモノにしようとしてるんだ。あばずれだと思ってんのかな あたしホントははじめてなんだけどな・・・ああどうしよう、でも社長にならあげてもいいか・・・) 社長「・・・八島、なにつなぎのファスナー下げてんだ?」
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284 名前:名無しくん、、、好きです。。。[sage] 投稿日:2006/10/01(日) 01 27 14 ID DJgEmWri 地方巡業で杉浦美月とドルフィン早瀬が相部屋で泊まるホテルの一室。 狭い室内を占めるベッドを立ち上げて寄せて作ったスペースに置いた麻雀卓を囲むのは入居者2名とRIKKA、八島静香。 八島「間違って財布の中身を全部家に仕送りしてしまい、持ち合わせが無い早瀬を助けると思ってだな、半荘でもいいから、な。」 早瀬「あの…賭け事はちょっと……」 八島「ぁン!?人から借りようとか恵んでもらおうとか考えて無いよな。女なら実力で奪い取る、こうでなくちゃ。」 杉浦「早瀬さんがお金に困ってるのはいいですが、なんであたしとRIKKAさんが打たなきゃいけないんですか」 八島「ホラ、お前相部屋だろ、こういう時助けてやらなきゃいつ助けるんだよ。大体誰が得点計算すると思ってるんだ。RIKKAは丁度廊下にいたから声掛けただけだ。」 杉浦「あたし、助ける気なんてサラサラありませんよ。やるからには完膚なきまでに勝たせていただきます。風速は1で。」 八島「オッ、分かってるじゃねえか。じゃあ始めっか」 東一局 親杉浦 南早瀬 西RIKKA 北八島 杉浦「親の利点を生かすためにここは早上がりね…」 早瀬「ここは慎重に字牌から……」北を切る。 RIKKA「……」パシッ。リーチ棒を置く。 八島「いきなりリーチかよ!ダブリーって言いてえのか?」 コクリとうなづくRIKKA。 杉浦「いきなり読めないわ…」北。 早瀬「こういう時こそ平常心、平常心…」西。 パタン。RIKKAが牌を倒す。 杉浦「ダブルリーチ一発自風裏ドラ1、満貫8000点。」 八島「ロンくらい言えよ…」 早瀬「そんなぁ」 杉浦「これは充分予測可能なアタリだったわ。事故とか思わないで。自業自得よ。」 285 名前:名無しくん、、、好きです。。。[sage] 投稿日:2006/10/01(日) 01 28 11 ID DJgEmWri 東2局 親早瀬 早瀬「気を取り直して、と。(ダブ東が狙えるわ…ここは鳴きまくるしか!)」イーピン。 シュバッ!眼にも止まらない速度で早瀬の捨てたイーピンが消える。左を見ると順子が置かれている。 杉浦「RIKKAさん、チーですね。」うなづくRIKKA。 八島「やりづれえなあ。」 5順ほどしたところで 早瀬「(やった!東ツモったわ。ホンイツで2面待ちなんて最高!)りぃーち!」 ヒュッ、パタン。RIKKAが牌を倒す。 杉浦「RIKKAさんツモあがりでチャンタのみ。1000点ね。早瀬さん、リーチ棒分だけ丸損ね」 早瀬「やる気失くしそう……」 東3曲 親RIKKA 八島「RIKKAにばっかり勝たせるのもマズいな。お前ぇら、気合入れていくぞ!」 早瀬「このままじゃRIKKAさんに…でも八島さんや美月ちゃんみたいに徹底的にむしられことはきっと無い…よね?」 八島「あー、RIKKAは俺よりエグいぞ。」 早瀬「そんな…頑張らなくちゃ!」 焦る早瀬の気持ちとは別にゲームは淡々と進んでいき 八島「おう、それカンな。」 八島「それもカン。」 杉浦(ああ…八島さんの考えなしでドラがどんどん増えていく…これを上がったら、裏がついたらどうなるかしら…計算するだけで興奮するわ!) 早瀬「美月ちゃん、目が怖いよ」 八島「おおかたドラでも持ってるんだろうよ」 図星を突かれて顔を赤くする杉浦。 杉浦「そ、そんなこと!」 早瀬「そーなんだぁ。じゃあ美月ちゃんには気をつけないとね。」 八島「ローン。トイトイドラ2。杉浦ァ!何点だ?」 杉浦「満貫。8000点。見ればわかるでしょう。」 八島「わかんねえよ。」 せっかくの高得点を潰されて少しふてくされる杉浦。 早瀬「あー、勝ちが遠のく……」 八島「オゥ、RIKKA!お前の好きにはさせないぜぇ。」 RIKKA「……」 286 名前:名無しくん、、、好きです。。。[sage] 投稿日:2006/10/01(日) 01 28 57 ID DJgEmWri 東4局オーラス 親八島 八島「ま、軽く一つ上がれば俺の優勝、最下位はもう決定ってとこだな。わるいなー早瀬。終わったら近くの温泉でひとっ風呂浴びるか、杉浦。ところで風速いくつだった?」 杉浦「たしか10だったかと。」 早瀬「えっ、ウソ!1だよね。1000点100円だったよね?」 杉浦「そんなに安くちゃ早瀬さんもお金に困るだろうし、温泉だって満足に入れませんよねぇ、RIKKAさん?」 無言で頷くRIKKA。 八島「なあに、早瀬。勝てばいいんだよ。勝てば。」 杉浦「そうね。私にもまだチャンスがあるんですもの。良くて早瀬さんから現金、悪くて温泉ならねぇ。リスクなくしてリターンなしですよ。」 早瀬「み、みんなひどい……」 八島「泣き事言う暇あったら牌を積みな。」 早瀬「(美月ちゃん、怨むよ……って、これは、キ、キ、キター!国士無双まであと二つ!)そうね、やるしかないわね!かかってらっしゃい!」 杉浦「(配牌が悪いわ…八島さんに流して温泉ってとこね)そういう早瀬さんの虚勢を見ていたら負ける気がしないわ」 八島「(白と自風でトンズラ決めちゃる。)いーい覚悟だ。泣いても笑ってもこれで決めるぜ、スタート!」パンッ!八島の牌を切る音が部屋に響く。 パタン。 杉浦・八島・早瀬「へ?」 早瀬「イーマン、チューマン、イーピン……えっと」 杉浦「国士無双、役満。32000点。八島さんが最下位。ウマをつけて…ざっと3万5千円はRIKKAさんに払って下さい。」 八島「てめえこの忍者…積んだろ。」 RIKKA「……払え……」 八島「ツんだろッつってんだろうが!」 やおら立ち上がりRIKKAを睨みつける八島。 RIKKA「……払えなければ……」 八島「どうだってんだ!オラァ!」 つかみかかる八島。とっさに後方にジャンプ、三角飛びからの蹴りでカウンターを仕掛けるRIKKA。 八島「上等だぁ!タイマンやってやるよ!」 早瀬「きゃー!やめてやめて。私達の寝る所が無くなっちゃう!」 飛び散るホテルの備品、轟く器物破壊音。 バタン!部屋のドアが開けられる。 287 名前:名無しくん、、、好きです。。。[sage] 投稿日:2006/10/01(日) 01 29 27 ID DJgEmWri (`・(エ)・´)「こんなに暴れて、一体どういうつもりですか?」 RIKKA「……」 八島「え、と…」 (`・(エ)・´)「問答無用です。」 ゴスッ、ゴスッ。パイルドライバー2連発。 (`・(エ)・´)「社長にこってり搾られて貰いますからね。」 のびた八島とRIKKAを両脇に抱え、グリズリーは去っていった。 早瀬「これで、終わり…かな…」 杉浦「なんだったのかしらね…」 早瀬「じゃあ麻雀も無かった事に…」 杉浦「しないわ。」 早瀬「ええっ?」 杉浦「だってウマをつけたら私、あなたに5千円は払ってもらわないと。」 早瀬「その…私がいま持ち合わせが無いってことは…」 杉浦「もちろん知ってるわ。だから東京の本部に帰るまでの五日間、私の世話係をしてもらうわ。日給1000円でね。」 早瀬「そーんなー。」 杉浦「じゃ、最初の仕事よ。この部屋、一人で片付けといてね。私はお風呂入ってくるから。」 早瀬「ううっ。やっぱりみんなひどいよ……」
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裏第一回戦:試合場【宇宙ステーション】 このページではダンゲロスSS3裏トーナメント第一回戦、宇宙ステーションの試合SSを公開します。 ここは、得票数がもっとも多いSSが勝者となる、誰が一番面白いお話を書けるか競いあうインターネット上のゲームを行なっている会場です。 試合SS このページを訪れた方は、誰でもご自由に以下のSS(ショートストーリー)を読んでいってください。 それぞれのSSを読み比べて、より面白いと思ったお話に投票しましょう! 面白いと判断する基準はなんでも構いません。貴方が面白いと思ったお話に投票しましょう。 貴方の投票がゲームの勝者を決める! 投票結果はこちら ※投票は終了しました。 試合SS 引用する幕間SS 文字数 第一回戦【宇宙ステーション】SSその1 弓島由一の能力に関する九つの報告弓島由一の能力補足 5,172文字 第一回戦【宇宙ステーション】SSその2 弓島由一の能力に関する九つの報告能力概要の説明 1,685文字 試合場・選手情報一覧(選手名50音順 試合SSの順番とは無関係) 試合場 キャラクター名 特殊能力名 宇宙ステーション 内亜柄影法 ロジカルエッジ 弓島由一 ガンフォール・ガンライズ
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Q&A このページではプレイヤーから寄せられた質問と、それに対する回答を公開します。 SS募集期間最終日。SS投稿が期限から10分遅れそうです。本スレにその旨を書き込めば投稿期限を延ばしてもらえるでしょうか。 (旅行、出張、急病等のやむを得ない事情があり、事前連絡をダンゲロスSS3スレッドにして投稿期限を延ばしていた場合以外に)SSの投稿期限延長は認められません。 大会優勝より面白くなりそうなネタを思いつきました。設定を無視して独自のお話を投稿しても良いでしょうか。 面白ければ問題ありません。ただし、対人のゲームである以上、対戦相手キャラクターを投稿した人間がいることは十分に考えてお話の作成をしてください。 ですが、改めて言いますが面白ければ設定を無視しても問題ありません。 二回戦以降、自分が事前に書いたSSと対戦相手が事前に書いたSSとの中で矛盾が生じました。どう対処すれば良いでしょうか。例えば自分は大会の試合に勝ち、相手は既に試合に負けて家に帰っている状況でのマッチングなど。 プレイヤーご自身の中で自由に理由をつけて、より面白くなるようお話を組み上げてください。 最終的に、勝った方のSSの内容が今回のゲーム内における正史となり、負けた方のSS内容は並行世界の出来事という扱いになります。 設定を守っていたら馬鹿を見るのでは?相手に想定外のSSを投稿されて負けた。なんで相手のあんなSSが認められるんだ。etc... 面白ければ問題ありません。得票数が正義です。 もちろん、設定を完全に守って勝利をするのもとてもスマートで格好良い勝ち方でしょう。 今回は版権キャラの投稿をしても良いでしょうか。 版権キャラも投稿可能です。 イラストを投稿しても良いでしょうか。 いくつか制限を設けますが、イラスト投稿も可能ではあります。 1.投稿SSとしては受け付けません。 2.投稿SSの挿絵を投稿したい場合は投票期間が過ぎてから幕間スレッドに。 3.それ以外のイラストに関しては幕間スレッドにお気軽に。 4.ただしSSがメインのキャンペーンであることは念頭に置いてください。 以上をご理解いただけた上でしたら、投稿も可能です。 BGMを投稿しても良いでしょうか。 既存の曲に関してはSSと同時にの投稿も可能とします。 キャンペーンに参加できるか、予定が直前までわかりません。キャラクター募集締め切り直前になって参加可能であるとわかった場合、SS3スレッドへ参加表明をしていなくともキャラクターを投稿してよいでしょうか。 はい。予定が不透明の場合、参加表明を省略してキャラクター投稿をしても構いません。 参加表明のお願いはGK作業の簡略化のためのものなので、参加の見通しがたった段階でなるべくの参加表明書き込みを推奨しますが、なくともキャラクター投稿の受付は行います。 Q&Aを見ても疑問が解決しない場合 SS3スレッドへ気軽に質問を書きこんでください。
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裏準決勝戦:試合場【特急列車】 このページではダンゲロスSS3裏トーナメント準決勝戦、特急列車の試合SSを公開します。 ここは、得票数がもっとも多いSSが勝者となる、誰が一番面白いお話を書けるか競いあうインターネット上のゲームを行なっている会場です。 試合SS このページを訪れた方は、誰でもご自由に以下のSS(ショートストーリー)を読んでいってください。 それぞれのSSを読み比べて、より面白いと思ったお話に投票しましょう! 面白いと判断する基準はなんでも構いません。貴方が面白いと思ったお話に投票しましょう。 貴方の投票がゲームの勝者を決める! 【投票結果】を見る ※投票は終了しました。 試合SS 引用する幕間SS 文字数 裏準決勝戦【特急列車】SSその1 猥褻がいっさいないトング伝説温泉・前編九鈴と四葉が温泉でキャッキャウフフ 5,565文字 裏準決勝戦【特急列車】SSその2 裏トー準決勝・特急予告謎の女黒タイツウーマン、一体何者なんだ… 8,768文字 裏準決勝戦【特急列車】SSその3 なし 3,942文字 試合場・選手情報一覧(選手名50音順 試合SSの順番とは無関係) 試合場 キャラクター名 特殊能力名 特急列車 エルフの元女騎士ゾルテリア ZTM(絶対にチンコなんかに負けない) 聖槍院 九鈴 タフグリップ 内亜柄影法 ロジカルエッジ
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裏第一回戦:試合場【ホームセンター】 このページではダンゲロスSS3裏トーナメント第一回戦、ホームセンターの試合SSを公開します。 ここは、得票数がもっとも多いSSが勝者となる、誰が一番面白いお話を書けるか競いあうインターネット上のゲームを行なっている会場です。 試合SS このページを訪れた方は、誰でもご自由に以下のSS(ショートストーリー)を読んでいってください。 それぞれのSSを読み比べて、より面白いと思ったお話に投票しましょう! 面白いと判断する基準はなんでも構いません。貴方が面白いと思ったお話に投票しましょう。 貴方の投票がゲームの勝者を決める! 投票結果はこちら ※投票は終了しました。 試合SS 引用する幕間SS 文字数 第一回戦【ホームセンター】SSその1 なし 6,416文字 第一回戦【ホームセンター】SSその2 姫将軍と偽名探偵のファントムルージュ感想戦ファントムルージュの汚染度はpg(ピコ剛力)で表される 14,725文字 第一回戦【ホームセンター】SSその3 ゾルさんファンタジー・まさかの正体の巻きゾルテリアの父ちゃんはハレの父ちゃんと戦った事あるんだって 10,366文字 試合場・選手情報一覧(選手名50音順 試合SSの順番とは無関係) 試合場 キャラクター名 特殊能力名 ホームセンター エルフの元女騎士ゾルテリア ZTM(絶対にチンコなんかに負けない) 倉敷 椋鳥 『正体不明のご招待」(ストレンジ・インヴィテイション) トリニティ レイニーブルー/サウンドオブサイレンス/ニューヨークリロード
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NWの七夕2009 織姫・彦星の願いを空に 長編SS部門 作品一覧 テーマ:NW/藩国内の七夕風景 #国民番号順です。 国民番号 PC名 作品 36-00695-01 みぽりん 織姫ちゃんと彦星ちゃん(PC・携帯共通) 45-00736-01 えるむ 満天の星の花(PC・携帯共通)
https://w.atwiki.jp/pendange/pages/77.html
希望崎SS 『ミズを使いすぎるな』 【岸間直嶺プロローグ「リボン」】 大矢モニアプロローグSS『イミテイション』 『私の居るない場所』 無題 死にたい人にお薦めの危険な学校鳥取砂丘高校 上毛茜プロローグSS 『ミズを使いすぎるな』 「水が鳥取に無い!おれのところに回ってこない!昨日おれは理由を知った!希望崎の水使いの奴が!水を使い過ぎる!」 「マワッテコナイ!ミズガコナイ!」 「コナイ!コナイ!ミズガコナイ!」 「ミズを使いすぎるな!」 「ミズを使いすぎるな!」 「ミズを、使いすぎるな!」 【岸間直嶺プロローグ「リボン」】 あの日、たまたま俺の鞄の中に入っていた黒いリボン。 あの日、君に渡すはずだった忘れ物。 何もかもが津波に流されて、手の中に残った物は一本のリボンだけだった。 長く伸びた髪を後ろで束ねて、君のリボンでひとつに束ねる。 一目見れば女物と判るが、幸い希望崎にはもっと珍妙な奴は山ほど居る。 ちょっとした服装倒錯にも寛容な、この学園の空気は割と気に入っている。 ああ。俺は過去に縛られている。 取り返しのつかないことを嘆いても意味がないことは知っている。 世界を呪って。魔人となって。暴れ回った愚かなフェイズはもう終了した。 だが、過去を切り離し、君を忘れてしまえる程ドライになれるわけもない。 だから、俺は伝える。 津波の恐怖を。無慈悲な破滅の奔流を。災害への備えの大切さを。 そして、俺の《緊急小津波警報》が誰かの命を救うきっかけになったなら。 君の死も、結果としてプラスになるんじゃないかと思う。 このリボンは、未練ではなく“誓い”なんだ。 そんなわけで、可愛い子がいたら、遠慮なくまた恋するつもりだから悪く思うなよ。 いや、実はもう、ちょっと気になる奴はいるんだ。 そいつは―― 大矢モニアプロローグSS『イミテイション』 その日、兄さんは死んだ。 そもそもの原因は私がプールで溺れてしまったことだった。 自分の不注意が原因だった。両親からもあそこは危険だから近づくなと言われていたのに。 プールサイドにいた兄は私を助けようとして、プールに飛び込んだ。 だがその結果、今度は兄が溺れてしまったのだ。 私があんなことをしなければ兄は今もそこにいたのに。 家に戻ったあともみなが自分を責めているようで辛かった。 大矢コンツェルンの後継者である兄よりも自分が死ねばよかったと言われているようで。 けれどきっとそれはただの被害妄想だったのだ。 家族は私に優しかったのだから。でも、私にはその優しさが辛くて―― だから私は長く伸ばしていた髪を切った。言葉遣いも変えた。服装も部屋も何もかもすべて変えてしまった。 兄さんになりたかった。 自分のせいで死んでしまった兄さんになって自分を殺してしまいたかった。 けれど、そんなことはできないと僕はわかっていたのだ―― ―――― 「夢か…」 窓から差し込む光を浴びて、大矢モニアは目を覚ました。 今もあの頃のことは夢に見る。何度も繰り返される悪夢。 忘れてしまうことなどできない。 大切な兄を自分のせいで殺してしまったのだから。 「そろそろ学校の準備の時間だな」 時計を確認し、パジャマを脱ぐと、クローゼットの中から学生服を取り出しそれに着替える。 男性的な服装に男性的な口調。 それはあの日から続けてきた習慣。兄になりたくて。 けれど、それはただの偽物に過ぎない。そんなことは自分でもわかっていた。 でもすでに身体に染み付いてしまった。 今更変えられないだろう。 イミテーションゴールド。 他者のコピーを生み出す彼女の魔人能力。 だが、それはすべてを完璧には再現できない不完全なコピー。 まるで兄になりたくて、決してそうはなれない自分自身のようだと思う。 着替えが終わり部屋を出ると用意された食事を取り、いつものようにその日も学校に向かった。 『私の居るない場所』 遠くに行きたいな どこか遠くに行きたいな 私はここに居るけれど ここに私は居ない みんなのために何かをするのは好きだけど 自分のために何かをするのはちょっと苦手なの だからみんなの間に私は居るけど 私はどこにも居ないんだ ここは私の居るない場所 私をどこか遠くに連れてってくれる不思議なちからが溢れてる どこに行くのかな ちょっと怖いな でもみんなのためならば私は飛べる気がする ……みんなのため? 自分がやりたいことのはずなのに みんなのせいにしなきゃ何もできやしない やっぱり私はどこにも居ない 無題 ハルマゲドンに関しては俺も動く 抗議デモだよ 具体的には普段はいがみ合ってる各希望崎陣営と連絡を取り合い、短期の新希望崎を発足した 自分でも驚いたが、豪華なメンバーが集まった 当学園最大水使いのリーダー、幹部3人 水使いではないが最大派閥のNo2、No3 学園では有名な、小学生以来一度も喫煙したことがないというヘビースモーカー 戦闘部隊が四十四人いる上毛衆の一員 アキカン辞めて中二力カンストした奴 他に挙げたらきりが無いが、そうそうたるメンバーで総勢20人を超えた 狩れない鳥取はもはやいないだろうという最強集団だ ソロでShimaneを狩った奴もいる。 学園ではスズハラ機関、アキビン、斧部(俺含む)、一家などの超一流だ なによりも強いのは、全員鳥取でのハルマゲドンをぶっ通しで何日も可能だ。 リアル予定が・・・なんて奴は一人もいない はっきり言って、俺らが声を掛ければ学園のJKは半数以上が動くだろう 四天王の連中はらくだ、砂エルフにも顔が利く。奴らの中にもバンされた奴はいうだろう 協力して全員でハルマゲドンしたらさすがに黙ってられないだろう ちょっと顔なじみのGKに話つけてくるわ 死にたい人にお薦めの危険な学校鳥取砂丘高校 •らくだ上がりの8人なら大丈夫だろうと思っていたら同じような体格の20人に襲われた •ユースから徒歩1分の路上で穴洗がおしりから目をだして倒れていた •足元がぐにゃりとしたのでござをめくってみるとサボテンが転がっていた •眼鏡をした旅行者が襲撃され、目が覚めたら眼鏡が破壊されていた •砂泳で旅行者に突っ込んで倒れた、というか泳いだ後から荷物とかを強奪する •宿がニャン崎さんに襲撃され、女も「男も」全員猫にされた •タクシーからショッピングセンターまでの10mの間にメカワームに襲われた。 •バスに乗れば安全だろうと思ったら、バスの乗客が全員魔人蟻だった •魔人の1/3が八百長経験者。しかも接触者が金回りがよくなったという都市伝説から「貧乏人ほど危ない」 •「そんな危険なわけがない」といって出て行った旅行者が5分後キノコまみれで戻ってきた •「何も持たなければ襲われるわけがない」と手ぶらで出て行った旅行者が大切な想い出を盗まれ下着で戻ってきた •最近流行っている役は「門から手を出す役」 金属釘バットを手に持って悪党に殴りかかるから •鳥取砂丘高校から半径200mは人外にあう確率が150%。一度襲われてまた襲われる確率が50%の意味 •鳥取砂丘高校における亀甲縛りによる死亡者は1日平均120人、うち約20人が外国人旅行者。 上毛茜プロローグSS 20XX年某月某日。 都内に位置する私立希望崎学園は、その面積の大半を砂漠地帯が占める鳥取に転送された。原因は不明。 当時学園内に居た生徒も転送に巻き込まれる。 その中には潜入捜査をするために希望崎高校に入学していたグンマー人、上毛茜も含まれていた。 ◇◇◇ 「喉乾いたなぁ……」 「こっちに飛ばされる前は蛇口を捻れば水が飲めたのにね」 「まぁ砂丘学園が厚意で水を分けてくれてるんだし、そう文句をいうなって。」 希望崎の生徒達の何気ない会話。 ここ数日の取り留めのない話の中には、現状への不満が混ざることも多かった。 「……その水なんだけど、鳥取の人達水の配給をケチってるって噂があるみたいだよ?」 そっと。事実無根の噂を流す。 無論こんな程度の低い嘘をついた所で本気で信じられるとは思ってない。ただ、少しでも彼らの不満に指向性を持たせることができればいい。すなわち、現状に対する不満を砂丘高校に対する不満へとすり替えるのだ。 「マジでー? 鳥取の奴ら、どうもきな臭いと思ってたんだよなぁ。」 「私たちがこっちに来てから、あっちはしばらく水の配給について揉めてたみたいだもんね。」 「いや、彼らだって生活が掛かってるんだからそれはしょうがないんじゃないかなぁ」 やり場のない負の感情を持て余している時、明確な捌け口を求めるのは至極当然な心理である。特に、現在の様な非常事態であればそういった心理はより一層強く働く。 仲間たちの反応は茜にとっておおよそ想定通りの感触だった。 この調子で少しずつ、少しずつ希望崎学園の生徒の鳥取砂丘高校に対するヘイトを増やしていければ。 ――――希望崎学園VS鳥取砂丘高校のハルマゲドンを引き起こせるかも知れない。 そんな企みを心の内に隠し、人懐っこい笑みを浮かべて会話を続ける。 ……心の何処かで微かな罪悪感が生じ始めていることに気づかないふりをしながら。 ◇◇◇ 希望崎学園が転移してから、茜が真っ先にやろうとしたことは上毛衆の隊長への連絡だった。 上毛歌留多を持っている者同士でのみ会話できる、呪符を媒体とした通信で連絡をとった。 【※ここから先の一連の会話はグンマー独自の言語で話されますが、理解できる人はいないと思われるので日本語に翻訳して書かれています】 『ハルマゲドンだ』 現状を伝えると、隊長はしばらく考えるような間があった後そう呟いた。 「ハルマゲドン、というと希望崎学園でよく行われる魔人闘争ですか?」 『然り。鳥取砂丘高校と希望崎学園を対立させ、ハルマゲドンを引き起こすのだ』 「……しかし希望崎学園に手を出すのはまだ早いと、この間の定例会議で決めたはずでは?」 『それは我々が直接希望崎に侵攻するかどうかの話だ。砂丘高校と希望崎が争えば、我々の手を汚さずして希望崎を潰せるかもしれん。絶好のチャンスだ。』 「でも……!」 『くどい。それとも何だ、貴様が単騎で希望崎を滅ぼしてくれるというのか?』 「それは……」 『不可能だろうな。希望崎を叩くなら機会は物資が足りず弱体化している今しかない。奴らは戦力として非常に危険だ。しかし残念ながら上毛衆から援軍を出すことは出来そうにない。皆それぞれの任務で忙しいし、鳥取の奥地となると遠すぎる。だからこそのハルマゲドンだ。これなら貴様一人でも希望崎を貶められる可能性は高いだろう。』 できれば、共に過ごした仲間を地獄へ落とすような真似はしたくない。 ゆっくりと言葉を選び、隊長の説得に掛かるが……。 「その希望崎の危険性ですが、あくまでグンマーの近隣地域にあったが故に危険視されていたはず。鳥取に飛ばされた今ならば、それほど脅威ではないのでは?」 『確か原因不明の転移なのだろう? もし何かの拍子に関東に戻ってきたらどうする。物資は補給され、希望崎は万全の状態となり、再びグンマーの身近に位置する脅威となるだろう。そうなる前に叩いて置かねばならん。何か文句はあるか?』 「……いえ」 (駄目だ。恐らく、何を言おうが隊長は意見を変えたりしないだろう……) 『これは命令だ。ハルマゲドンを引き起こせ。成功すればそれなりに報酬は弾んでやろう。』 「……かしこまりました」 通信が切れた。 (やるしかないのか……) ――援軍は来ない。潜入している学校でハルマゲドンを起こす。 この作戦には大きなリスクがある。 それは、扇動する本人がハルマゲドンに巻き込まれる可能性だ。直接戦闘に参加しなくても、そもそもの目的である「希望崎の負け」が決定すれば水の供給が断たれ茜は他の生徒と共に野垂れ死ぬ。 隊長は頭は固いが、決して馬鹿ではない。そういった事態も予想済みだろう。 つまり、茜は使い捨ての駒扱いをされたというわけだ。 この任務は希望崎の生徒達にとっても、茜本人にとっても得にならない。 暗鬱な思いを抱きながら、茜は任務に取りかかりはじめた。 ◇◇◇ 水が少しずつ不足していく。 希望崎には水を大量に消費する魔人も居るため、砂丘高校からの配給では足りるはずもなかった。 希望崎学園はもっと水を寄越せと要求し、鳥取砂丘高校は水の消費を抑えろと反発する。 茜が少しずつ煽り立てた功もあって、二校の溝は深まっていく。 それと同時に罪悪感も徐々に茜の精神を蝕んでいく。 敵地だと教えこまれ、潜入した学園の生活は思いの外楽しくて。 機密部の皆は私の正体を知った上で情報を秘匿してくれて。 使命と罪悪感の狭間で揺れつつも、茜は扇動の手を止めることができなかった。 ――――誰かが、きっと誰かが止めてくれる。 そんな甘い願望を縋るように抱いて、任務を遂行していった。 ◇◇◇ 遂に水不足により倒れる人が出てきた。 希望崎、砂丘高校の両方でハルマゲドン開催を望む声が上がり始め、学校内で開戦派と穏健派の派閥が生まれた。 茜は穏健派に所属した。 抑圧が強ければ強いほど人は反発するものである。それを利用して、茜は穏健派として過激派を抑圧することでより過激派の活動を活発にした。 「武力で解決しても何も生みません。平和な解決方法を探しましょう。」 そんな心にも思ってないことを何度口にしただろう。 ……あるいは、本心からの言葉だったかもしれないけど。 過激派の一人はこう語った。 「このままでは二校とも共倒れだ。現状を維持して何になる? 俺は、仲間たちが次々と倒れていくのをただ見ていることなんてできない! 鳥取の人達を犠牲にしてでも自分も仲間たちを守りたいと思うのは、そんなおかしいことだろうか? そして向こうだって同じようなことを考えているはず。もはや衝突は避けられない。ならば、いっそ戦うなら、ゲリラ戦になって泥沼化し始めるという最悪の事態を避ける為にも、明確な勝利条件のあるハルマゲドンを開催するべきだろう!」 彼の考えは少し過激だけど、学園の仲間達を真剣に想う熱意は伝わってきた。 (過激派も穏健派も根本は同じ。皆が皆のことを思って行動している。ただ目的の為に選んだ手段が違うだけだ。それに比べて私は、私は一体何をやっている……?) ここに来て生じ始めた孤独感、疎外感とも言える寂しさ。 仲の良い友だちと話していても、その寂しさが紛れることはなく。 むしろ彼らの笑顔が鈍痛となって心に重く響いてくる。 この寂寥感はきっと罪の意識から生じたもの。 茜の企みの内容からすれば当然ともいえる仕打ちだろう。 計画は成功に近づいているはずなのに、茜は精神的に追い込まれていく。 もうきっと止まらない 今更茜が扇動を止めようが止めまいがいずれにせよ大好きな友人達は命懸けの闘いへと身を投じることになる。 (私は…………わ、たしは…………) 任務と仲間を比べた天秤がぐらり、と揺らいだ瞬間だった。 ◇◇◇ 派閥発生から数日が経ち、水の盗掘未遂事件が発生した。 誰が犯人だったかなど、もはやどうでもよかった。 状況が起こした当然ともいえる帰結であり、例え今回の事件がなかったとしても今後似たような事件は発生していただろう。 ただ一ついえることは、この事件が両校の間に決して埋めることの出来ない亀裂を刻み、事態は急速にハルマゲドン開催へと動き出したということ。 そして。 「番長グループに引き続き、生徒会でもハルマゲドン開催が決議されたぞー!!」 ハルマゲドン勃発。 「マジすか」 「生徒会マジクール」 「今回は生徒会だの番長グループだのって内輪もめじゃねぇ、俺達希望崎が全員一丸になって砂丘高校をぶっ飛ばすんだ。テンション上がってきたぜ―!」 「鳥取の地平線に勝利を刻むのです!」 「気合!いれて!いきます!」 開戦の知らせに盛り上がる希望崎の生徒たち。 喧騒に包まれる中、茜は一人悪寒に震えていた。 「――――あぁ、遂に。」 これで、上毛茜は使命を果たした。 希望崎学園と鳥取砂丘高校は潰し合い、どちらか一方あるいは両方が潰える。 「……ぅ。」 突然、胃のあたりから何かがせり上がってくる気配を感じて、茜はトイレに駆け込んだ。 「……っ。…………っ!……はぁ……はぁ……」 胃の中身をほとんど吐き出した。 口から胃液を垂らすほど吐き出しても、足りないと言わんばかりに身体はえずく。 突如発生した身体の異常に、しかし茜はなんとなく原因を理解していた。 (多分精神的なもの……。自責の念に駆られて、とかそんな感じかな) 胸が痛い。 ハルマゲドンは遊びじゃない。人が死ぬ。 下手すれば戦闘に参加する全員が死ぬかもしれない。たとえ勝てたとしても、無傷の完全勝利とは行かないだろう。 茜は涙で瞳を滲ませながら嘆く。 (私のせいだ……。全部……全部……吐き出して消えてなくなってしまえ。使命も。上毛衆という肩書きも。) そこで、ふと気づく。 (……あぁ、そうだ。消そう。今の私にいらないもの、全て。) 立ち上がって、個室からでる。 颯爽と歩き出した茜の目には固い決意が宿っていた。 ◇◇◇ 上毛衆の隊長との呪符による通信を試みる。 なかなか相手が応じない。苛立ちが募る。 だが、この通信を使うのも最後となるはずだ、と思うことで焦りを抑える。 【※ここから先の一連の会話はグンマー独自の言語で話され(以下略】 『茜か。どうした』 繋がった。 すぅ、と息を吐き出し呼吸を整える。 「……命令通り希望崎学園VS砂丘高校のハルマゲドンを引き起こすことに成功致しました」 『そうか、大儀だ。ハルマゲドン本戦の際に参戦メンバーに選ばれないよう、しばらくは目立たぬ様に行動するといい。貴様も命は惜しいだろう。』 友達を死地に向かわせておいて、自分は安穏とした立ち位置にいられるか? ――そんなもの、答えは決まっている。 「いえ。私は参戦メンバーに立候補しようと思います」 『……何?』 「そして今この時をもって、私は上毛衆を脱退しようと思います。今までありがとうございました。」 『!? 貴様、自分が言ったことの意味がわかってるのか!』 「許可無く脱退する者はかつての同胞の手によって“消される”のでしたよね? ええ、結構です。やれるものならやってみて下さい。確か、せっかく希望崎を潰すチャンスなのに援軍を出すことすら出来ないほど皆多忙なのでしょう?裏切り者一人殺す為に人材を派遣できるほど余裕があるんですかね……?」 『…………。何故だ? さっきから訳が分からない。何が貴様をそうも駆り立てる?』 「やりたいことがあるんです。上毛衆にいたら、恐らくそれは成し得ることが出来ない。」 『やりたいこと、だと?』 「希望崎の仲間たちの役に立ちたい。ただ、それだけのこと。彼らの為になら命を投げ打つことだって惜しくもありません。」 『その仲間たちを死地に追いやったお前が、か? なかなか滑稽なことを言うじゃないか』 「ええ。だから、その罪滅ぼしをしたい。簡単に償えるような軽い罪ではありませんが、上毛衆の名を捨てて、希望崎の生徒としてハルマゲドンに参戦することで少しでも罪を償いたいのです。」 『……ハルマゲドンが終わる頃には余裕もできるだろう。なにやら偽善に酔っているようだが、それも本戦終了までだ。生き残っているならお前の命を、死んだなら上毛歌留多の回収に隊員を回すつもりだ。貴様はいずれにせよ死ぬ定めとなる。』 「そうですか。ハルマゲドンでの生存率は低い。そして上毛衆の追手も返り討ちにできる自信はない。ですが私もむざむざとやられる訳にはいきません。生き残っていたならば自分で、死んでしまったなら仲間に託し、私の持っている上毛歌留多をこの鳥取の広大な砂漠に廃棄します。以後、見つかることはないでしょう。これで“上毛茜”の座は永久に失われます。……ざまあみやがれ。」 『貴様ぁーッ!!!』 通信を切る。 晴れ晴れとした気分だ。 皆が集まる場所に戻ると、既に作戦会議や参戦メンバーの募集が始まっていた。 「あの、私参戦しようと思います!皆の為に頑張りたいんです」 嘘偽りではない、本心からの言葉。 仲の良い友人の数人は心配するような顔でこっちを見てきた。 私はそれにはにかんで手を振る。 ――こんな私にも、心配してくれる人がいる。 ――優しい人達。 ――彼らの為に報いよう。死に物狂いで戦おう。それが、私に出来る唯一の罪滅ぼしだと思うから。 【END】
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ファントムマンチ ガイドラインウォーズ(1) ガイドラインウォーズ(2) ガイドラインウォーズ(3) ガイドラインウォーズ(4) のんべえが女子高生に絡んで来た! 空飛ぶバンチョウ・パイソン オープニング 空飛ぶバンチョウ・パイソン 「ある本の悲劇」 空飛ぶバンチョウ・パイソン ~スパム?~ 格闘ゲーム風番長Gアタッカー紹介 『本戦開始直前!凱道雷の憂鬱』 ファントムマンチ A long time ago in a galaxy far, far away... 遠い昔、遥か彼方のダンゲ界でーー                 エピソード1            ファントム・マンチ 末法の世。 評議会を異変が襲った。 貪欲な万痴連合<マンチ・グループ>は巧みにガイドラインの手薄な箇所を攻撃、着々と同一タイプの能力者<クローン>を量産していた。 評議会が、綱領の一部分が参加者を陥れているという批判により集中砲火を受けて身動きが取れなくなっている間、元老院は別の一手を打つ。 「ガイドラインの使徒」凱道家の姉弟が希望崎に向かうのだった・・・ ガイドラインウォーズ(1) マンチと戦うには自らもマンチの思考に通じなければならない。 周囲に散らばる死骸の側に立ちながら、螺印の脳裏に浮かぶのは記憶だった。 弟よりもかなり早い段階でこの仕事をこなしていた彼女に、当時の師は「これから凱道雷が戦列に加わる」と伝えた。 「血中検査の結果、高濃度のマンチ菌……そして、それを完全に抑え込むほどの莫大な自重力(フォース)が確認された。 これほどの自重力――過去の戦士の中でも三本の指に入るだろう」 ガイドラインを司る者にとっての宿敵、マンチキン。 彼らと渡り合うには自らもマンチに通じ、かつそれに溺れないだけの自重の力が必要となる。 雷はそのどちらにおいても非凡な才を持つ。つまりはそういうことだった。 ――しかし、弟はやや感受性に敏な面があります。はたしてやっていけるかどうか…… 「うむ。感情が昂ぶりやすいということ……それは自重力が負の方へ振りやすいということの顕れでもある」 ――心なき参加者からのリアル精神削り……弟にはそれを受け流すだけのメンタルがまだないでしょう。 「それゆえ、お前が正しい方向に導くのだ。私の感覚が正しければ……彼こそが、流転するガイドラインにバランスをもたらす――」 「終わりましたよ」 「……御苦労様」 物思いから現実へ引き戻される。 片手に凱道の名を示す腕章を巻いた目の前の彼こそが螺印の弟――「選ばれし者」凱道雷。 役目を終えたガイドセーバーはすでにホルスターへと収まっていた。 制圧に時間はかからなかった。そして二人とも傷らしい傷も負っていない。 しかしそれはイコール楽勝という意味にはならない。世界には一撃で致命傷を負わせてくる手合いが無数にいるのだ。 周囲に散らばる死骸の正体――完全変態昆虫「クワガタ」もその例に当てはまる存在だった。 万痴連合によって人為的に培養され、人間の1/3ほどの巨大さを持つに至ったこの人工の虫の編隊。 2つのタイプの特殊能力の恐るべきコンビネーションは、周囲一帯の存在を根こそぎ薙ぎ払う威力を秘めていた。 あらかじめ持ち込んだ「殺虫剤」がなければ、いかに凱道家選りすぐりの戦士である二人とて、無事では済まなかっただろう。 「先行しすぎよ、雷。あなたの技量はすでに完成の域にあるとはいえ……だからこそ、自重力の導きを忘れてはならない」 「それがどうやら遅すぎたくらいのようですよ」 雷は後方を指す。 「すでにこのダンジョンは打ち棄てられたようです。慌てて退避したようですが」 「……なら、完全に痕跡は消し去られていない可能性があるわね」 数時間の後、二人は施設にあるコンピュータ端末の中にあるファイルを発見する。 万痴連合に対して、評議会を弾劾し、参加者に評議会に対する不信を抱かせるように指示した文書。 扇動の証拠となる文書であった。 その直後。 警報が鳴り響き、施設は凄まじい大爆発に見舞われた。 ガイドラインウォーズ(2) 「我が居城に忍び込むネズミがいると聞いたが……誰かと思えば君たちか」 果実四天王。 凱道家の戦士によってその一員であるフィリピンバナナが打ち倒された際、そのマンチの実態が明るみに出たため、 彼らは表舞台からの撤退を余儀なくされた。 現在、彼らに代わってマンゴスチンやドリアンが四天王の座についている。 雷と螺印、二人に前に現れたその男こそ、追放されたはずの旧果実四天王の一人。 「旧果実四天王――ドラゴンフルーツ! ここまでだ!」 「ふ……私の警備兵をずいぶん壊してくれたようだが、君らにはわかっているのかな」 あの大爆発の後。 辛くも脱出した二人だったが、証拠ファイルの持ち出しは叶わなかった。 しかし雷と螺印はその内容から、万痴連合を陰で操る黒幕の存在をつきとめることができた。 「君たちがいずれここに来るだろうことは予測していた。まあ思ったよりも早かったことは認めるが」 「…………誘い出された、ということか」 どうやっても証拠書類が持ち出せないということはドラゴンフルーツにはわかっていたのだろう。 証拠がなければ堂々と正面から踏み込んで捕らえに来ることはありえない。 ならば残る手はひとつ。潜入し、身柄を拘束したうえでアジトを捜索する。 「君たちにはそれしか選択肢がなかった。それゆえ備えるのは容易い」 ドラゴンフルーツはガイドセーバーを抜いた。 その色は彼の名が示す通りの紫。放逐されたとはいえ、その剣の噂は轟いていた。 二人に緊張が走る。雷がガイドセーバーを構える。 その時。 「今だ!」 ドラゴンフルーツが空いている手をさっと掲げると同時。螺印の体が吹っ飛ばされた。 雷が思わず振り返る。 高速で体当たりし、螺印を吹き飛ばした生物がそのままの勢いで通り過ぎていくところだった。 ――――野生の龍! 「おっと。よそ見はいけないな」 反射的に構え直したガイドセーバーに衝撃が走る。 ドラゴンフルーツの指先からほとばしった不気味な電撃を雷はセーバーで受け止めた。 「なかなかやりおる。それでは私も本気でいくとしよう」 「……」 雷の額にうっすらと汗が滲む。 着地した螺印に龍の吐き出した火炎が浴びせられる。 吹き飛ばされたエネルギーを利用して転がって避け、龍のほうに銃口を向ける螺印。 しかし。 直前で彼女はあらぬ方向へ銃を向け、そのまま発砲した。 「ぐえっ……!」 ドスンと音を立て、壁の隙間から何かが落下した。 自重力の乱れから、近くにマンチキンが潜んでいることを彼女は察知したのだ。驚異的な感覚の鋭さだった。 その感覚が告げる。今の攻撃ではそいつは死んでいない。 土埃が晴れたとき、そいつは起き上がっていた。 体表の8割以上が金属で覆われている。 「サイボーグ……ね」 「名乗らせていただこう。我こそが万知将軍……私の能力はかのレジェンドと同じ」 レジェンド――まだガイドラインが整備されていなかった時代。 本当に当時の能力と同等だとすれば、侮れない相手である。 口上が終わるのを待たず再び射撃を行う彼女の前に、さきほどの龍が立ち塞がる。弾丸が防がれる。 そして。 「『新説・無我の万知』……発動。私の力は――コピー能力だ。」 コピー能力。 それを聞いて螺印が予想した攻撃パターン。 自らの銃撃能力を利用される。 龍の火炎放射、嵐を呼ぶ天候操作能力が放たれる。 そのどちらでもなかった。 突如、流星群が彼女を襲った。 「な……今のは誰の」 「ククククク……驚いたか?」 得意げにそいつは解説を始めるが、その内容は耳を疑うものだった。 ..... 「それまでに発動された特殊能力をパクって発動させることができる……今までの永きダンゲロス史全ての能力を私は使えるのだ!!」 「…………」 これほどまでのマンチキンがいるだろうか。いや。それこそ有史以来初めてであることは間違いがない。 螺印は驚きを通り越して呆れ果てて物も言えなかった。 「さらに!」 万知将軍のボディからさらに金属の触手が生える。数は合計4本。 その触手の先にあるものは、それは。 「ガイドセーバー!?」 「いままで倒したガイドラインの使徒から奪ったセーバーだ! この多角攻撃に加え、コピー能力の多彩さ! 貴様に凌ぐことができるかな!?」 龍と、史上最強のマンチキン。 二つの脅威が螺印に迫る――。 ガイドラインウォーズ(3) 雷とドラゴンフルーツの戦いは熾烈を極めた。 速度、技、パワー。 全てにおいてドラゴンフルーツの力は抜きんでている……雷は自重力の流れから敵の剣撃を読むことで、かろうじてその動きに食らいついていた。 「やるではないか! さすがは凱道家一の戦士! その才能、散らすには惜しい!」 ドラゴンフルーツにはまだ余裕がある。 雷の実力も申し分ないとはいえ、鍛錬の積み重ねと戦闘経験ではドラゴンフルーツに一日の長があった。 何度目かの鍔迫り合いの後、雷は後方に跳躍し、間合いを取った。 緩やかに滑るような動きで徐々に距離を詰めながら、ドラゴンフルーツは語りかける。 「貴様の力は掛け値なしに一級だ……本当に惜しいな」 「チッ。さっきから惜しい惜しいと……先生かテメーは!」 姉がいなくなった途端、雷の口調から丁寧さは削ぎ落とされていた。 これが彼の地の性格らしい。 「俺を殺すのが惜しいってのか? 随分上から目線で言ってくれるじゃねえか」 「いやいやいや。誤解してもらっては困る。こう見えても貴様には最大限の敬意を表しているのだよ」 ぴたり、とドラゴンフルーツは歩みを止めた。 そこは二人の間合いのぎりぎり外の位置だった。 どちらかがあと半歩でも踏み出せば、再び斬り結びが繰り広げられるだろう。 「貴様には力がある。だがしかし、それに見合った評価もされていない。そして――貴様が護ろうとしているものにも、それだけの価値がない」 「何だと……?」 「怒るか? いや、貴様にも本当はわかっているはずだ。ガイドラインの守護が報われぬ役割であることを」 「はっ。悪りィが別に見返りが欲しくてやってるわけじゃねーんだよ!」 気合とともに雷のほうから仕掛けた。 横薙ぎの一閃は当然のごとくドラゴンフルーツに受け止められる。 「高潔だな。それは美徳だ。翻って現状はどうだ? 万痴連合のごとき小人どもに唆された程度で評議会を混乱に陥れる愚か者ども…… しかも彼奴等は自分たちが善意によって動いていると考えている」 ――この制約は参加者を陥れる罠だ ――この能力付属はダメだ、ないほうがマシだ 「不満を騒ぎ立てるだけで自らが生みの苦しみを味わおうとはしない。 所詮は義務を果たさず権利だけを主張する愚民共よ。貴様の真価はそんな者どものためにあるわけではなかろう」 「ぐ……」 絡みついてくるような言葉を振り払うように、雷はセーバーを振るうが、ドラゴンフルーツの鉄壁の守りを突き崩せない。 「貴様の力を真に活かす方法……ガイドラインに安定をもたらす解は、実のところ一つしかない」 「黙れ…………」 「簡単だ。能力交渉などさせてやらなければいいのだ。愚か者共にはな」 「……何だと?」 「考えもしなかったか? 貴様らが信奉するガイドライン――それにそぐわぬ連中など全て粛清すれば良い、と」 「馬鹿な……」 さすがに雷も唖然とする。 「てめえ……何を考えてやがる」 「考えていることはそのまま言ったわけだが」 「万痴連合を陰で操る黒幕が何を言ってやがる! そんなこと、連合の奴らは反発するに決まってるだろうが!」 「――もちろんだ。奴らは真っ先に始末する」 ドラゴンフルーツは。 感情が喪失した声で、あっさりと告げた。 「そもそもマンチキンなど本来組むにも値しないクズどもの寄せ集めだ。私の理想には程遠い。対極であるとさえ言えるだろう」 「…………」 「話を戻すか。なんの報いもなく会議、メール返信、質問への返答を行うGK――そのGKが作ったガイドラインに楯突く馬鹿共は全て排除すればいいのだ。 最初こそ愚民どもは戸惑うかもしれんが、なに、奴等はすぐに慣れる。結局キャラメイクしたいだけだからな。 そして理想のガイドラインに従わないクズ共――少しでもゲームバランスを乱そうとする者は容赦なく粛清し、晒し者にする」 「…………」 「そして、その理想の世界で、貴様一人だけは圧倒的な力を振るうが良い。ガイドラインという理に縛られぬ者――『転校生』として」 黙り込んだ雷に、ドラゴンフルーツはダメ押しのように続ける。 「私と共に行くのだ、凱道雷。貴様にはその資格があり、力があり、理由がある」 ガイドラインウォーズ(4) 「どうしてだ……どうしてだ」 そこはドラゴンフルーツの居城、吹き抜けのような空間だった。 どろどろに溶解した龍の死骸と、爆弾により四散した万知将軍のボディ。 そして、無傷でそこに立つ螺印の姿があった。 力なく疑問を口にしているのは肩から下が吹き飛ばされた万知将軍だったが、その声もかき消されそうな程に細い。 「どうしてか? そりゃあ、貴方達が馬鹿だからでしょうよ」 螺印はガイドブラスターを向けると、躊躇なく引き金を引いた。 「マンチ死すべし」 「――――」 すでに叫ぶだけの力も万知将軍には残されていない。 頭脳を撃ち抜かれ、焼かれて、彼の精神は完全に消失した。 龍と万知将軍、明らかに有利だったはずの彼らが敗北したのは、螺印に先制攻撃を許したのが大きい。 メルティングバレット……対象の防御を役立たずにしてしまうその銃弾を、戦闘の開始と同時に食らっていたこと。 体の外殻がどろどろに溶かされると、攻撃の回避が覚束なくなる。 そして、苦し紛れに特殊能力無効バリアを発動した万知将軍に、螺印はとどめの榴弾を撃ち込んだ。 それは、如何なる攻撃をも防ぐはずの障壁を容易く貫通し、万知将軍を粉々に吹き飛ばした。 もしも万知将軍に少しでも謙虚さがあったなら、最初の一撃を食らった後、接近戦は龍に任せて遠距離から螺印を攻撃していただろう。 敗因というなら、彼らは敵のことを甘く見過ぎていたというだけの話だった。 「ずいぶん時間を食った――雷は無事かな」 螺印は自重力の流れを読む。 その顔が曇った。 先ほどの場所に駆けつけた螺印を待っていたのは、袈裟切りにされたドラゴンフルーツだった。 その瞳に光はない。 「…………」 自重力の流れを読んで、ドラゴンフルーツが絶命したということはわかっていた。 しかし、凱道雷の姿はどこにもなかった。 GKは、感情を制御しなければならない―― スケジュールに合わせなければという焦りは怒りを生み、怒りは憎しみを、憎しみは暗黒を招く―― 雷の高すぎる自重力が負の方向に振れたとき、それは自重が足りないものを断罪する苛烈な裁きの刃となる。 ドラゴンフルーツを倒せたのはその力によるものだろう。 だが、その代償として、彼はガイドラインの暗黒面に落ちてしまったのだ。 「雷……」 螺印の前から、雷は姿を消した。 再び彼らが出会うのは血腥い闘争の場でのことである。 <おしまい> のんべえが女子高生に絡んで来た! 「ねぇえぇ、そこ、きみ、そう、そこのきみお嬢ちゃんちん。ちーとこっち来て、ね、お願ぁいおじちゃんの一生のおねあいだからさぁ、ね。そう、いい子いい子。かわいいねー。ねえ、どこ高に、いってんのぉ? ここ? ははぁ、きみみたいなキャワイイ子が魔人。あ、違うの。へえ。えへへ。まいいや。それ、制服、いいねぇ、若いねえ。ふとももがまぶしいね。 え、あ、急いでる? なんで? ハゲ丸ウドン?ん? 戦争? ははぁ、戦争。え、そうだねぇ、戦争ねぇ、大変だねえ。うん、分かる分かるよ。戦争は大変だの。わしも戦争に行ったわな。赤紙が来てな、第一陸上部隊陸軍歩兵、右召集ヲ命母セラル依テ左記日時到着地ニ参着シ……。あ? なんで憶えてるかって? そりゃあ、忘れられないよ。あの時、ぼくには妻がいたんだ。お腹には子供が居てね。そう。辛かったよ。妻と母とお婆に見送られ勝ってくるぞと勇ましく、御国のためなら命の一つ、咲かせて見せよう桃の花と来てね。 おう、思い出しちった、酔いも醒めちまわぁ。あの頃は大変だったよう、うん、大変だい。なんせ、酒、なんてないからね。わはは。今じゃ、ほら、少しマシで、ろれつ、回ってきたでしょ? すると、これ、ほら、腕、震えちゃうもんね。わはははは。アル中アル中じゃ、わははは――おおっとケイレンが。ごめんごめん、ぼくちゃんアル中だから、わざとじゃないんなよ、酒、酒がないとね、頭かフットーしちゃうよぉ。 お? これ? 瓶、からっぽだねぇ。酒ないねえ。ぼくはねえ、酒がないとね、頭、ほんとおかしくなってねぇ――わはははは。ごめんなちい。 わっ! ぼうりぃくはイカン。イカン、イカン。暴力はイカン。そうそう。しかし、きみ、なかなか、いいからだしてるねぇ。最近の若い子はグラマーだかポリマーだか、そんな、バカだよね。うん。これ、褒めてるんだよ。そうそう、怒っちゃダメダメ。褒めてるんだよ、きみ。小柄ぐれいと。でも髪が長いのはいただけんの。ちびっこいんだから、おかっぱとか、ね。幼さ素敵だよ。ほら。まあポニーテール、及第点、うなじも最高。ちょっと撫でて、舐めて―― あ、腕痛い。痛い痛い、折れた折れた。ああダメだ、病院に行かないと。薬。きみ、薬持ってきたまへ。百薬の長。え、分かんない? きみ、仕方ないな。あれを出したまへ。きみが出せる薬。母乳。……あれ、怒らないの? わはは。 そうだ、ちゅっちゅしよう、だえき、あれも薬だよ。あれ、その壁登ってどーすん? ぱんちゅ見えてるよ、おぱんちゅ。おーい。……きみ、登るの上手いねえ速いねえ――あ、危ない! 落ちる! あぶない、ってあぶないのは僕――」 衝突! 空飛ぶバンチョウ・パイソン オープニング ~撮影地:希望崎学園特撮部所有の採石場~ (遠くからボロボロの服を着た老人が走ってくる) チュドーン!(特撮おなじみの爆発) チュドーン!(特撮おなじみの爆発) チュドーン!(特撮おなじみの大爆発) (息も絶え絶えで走ってきてカメラの前までやってきた老人が一言) 桃爺「It s!」(意訳:はじまるよ!) (オープニングアニメーションに切り替わり) ナレーション「Bancho Python s Flying Circus!」(日本語訳:空飛ぶバンチョウ・パイソン!) 空飛ぶバンチョウ・パイソン 「ある本の悲劇」 ~ある昼下がりの番長小屋~ (金色が入ってくる) 金色「……あれ、珍しいですね。番長小屋に誰も居ないなんて。」 (辺りを見回し、何気なく置かれた一冊の本を見つける) 金色「ん、何でしょうこの本……」 (本を手に取り、パラパラと読み始め) 金色「!?」 (数ページめくった直後、バターンと倒れる金色。 そこに佐藤が入ってくる) 佐藤「あれ、金色さん? 床で寝てるとカゼひきますよ。 ……? 何だろう、この本……」 (倒れた金色のそばに落ちていた本を読み始める佐藤) 佐藤「!?」 (金色と同じページを見た瞬間、バターンと倒れる佐藤。 そこに今度は錆山が入ってくる) 錆山「金色君に佐藤君、なんで二人とも床で寝っ転がってるんだろ…… ん、これ何?」 (例の本を拾い上げ、読む錆山) 錆山「!?」(バフッ) (例のページを見た途端、口から酸を噴いてバターンと卒倒する。 そこに、小野町とカッタールキが現れる) 小野町「……これは何事だ……?」 カッタールキ「美しくない光景ね……あらぁ?」 (件の本を見つけて、二人で見てみる) 小野町「!?」 カッタールキ「!?」 (二人揃ってバターン。) (しばしの静寂の後、羽犬塚が慌てて走ってくる) 羽犬塚「いけないいけない、忘れるところだったわ……」 (倒れている五人は特に気にせず、本を拾い上げる) 羽犬塚「無理言って友達に描いて貰ったのよね、この金色×佐藤本。 ちょっと刺激強めで、ってお願いしたら凄くハードになっちゃったけど…… これはこれでいいわね、こういう展開もアリって思えるし。 あ、でも萌木原ちゃんとかに見せないようにしないとね。変なトラウマになっちゃったらいけないし……」 (本をパラパラ読みながら、番長小屋を後にする) 空飛ぶバンチョウ・パイソン ~スパム?~ ある日の夕方。 ダンゲロス子が番長小屋の扉を開けると、そこにはいつもと趣の違う風景が広がっていた。 「ん、なんか良い匂いすると思ったらメシ作ってんのか。」 珍しく整理された机と椅子、そしてそこに座る面々。 その前には美味しそうな料理が並べられていた。 そして部屋の一角では、どこから準備してきたのか流し台とコンロが設置され 真野孝三がせわしなく、コンロと俎板の前を往復しているところだった。 「ああ、ダンゲロス子さんこんばんは。宜しければ夕食でも食べていきませんか?もちろん、無料で。」 「お、いいのか?助かるぜ……なにしろ今月パチ負けっぱでピンチなんだよな…… ところでメニューは?」 「色々ありますよ。ベーコンエッグとか、ベーコンエッグ&ソーセージとか」 「や、それ朝食じゃんか。もーちっと腹にたまるモンで頼むわ」 「それでしたら、ベーコンエッグ&スパムとか、ベーコンエッグ&ソーセージ&スパムとか如何でしょうか」 「スパム足しただけかよ! いやさ、もーちっと晩メシに向いたメニューをだな……」 「それでは、ステーキ&スパムやハンバーグ&スパムやチキンソテー&スパムはどうでしょう」 「……や、スパムはいらねえわ。スパム抜きのメニューってなんかないの?」 「でしたら、ステーキ&スパム&スパムとかハンバーグ&スパム&スパムとかチキンソテー&スパム&スパムとか」 「増えてるじゃねえかよ! そんなに肉ばっか食えるか!」 「確かにバランスが悪いですね。白身魚のムニエル&スパム、サーモンフライ&スパムなんかは」 「魚にしろっつったんじゃねえよ! ……聞いてるだけで胃もたれしてきたんだが」 「おや、胃の調子が悪かったのですか……それなら中華粥&スパムやスパムうどん&スパムのような軽いものがいいかもしれませんね」 「スパムが入ってる時点で軽くねえ! てか胃が調子悪いのはテメーのせいだぞ! ……もういいや、とにかく今作れるメニュー一通り言ってくれや」 「かしこまりました。サラダ&スパム、ペペロンチーノ&スパム、海老グラタン&スパム。 海老ドリア&スパム、ビーフカレー&スパム、ポークカレー&スパム、スパム&スパム、スパム&スパム&スパム、」 「待て、スパム&スパムはもう料理って呼べねえだろ。しかもまだ上があんのか」 「スパム&スパム&スパム&ポテト、スパム&スパム&ポテト&スパム&サラダ、 スパム&スパム&スパム&スパム&ポテト、スパム&スパム&タカ&トラ&バッタ、」 「オイ何かコンボが混じったぞ今。 ! さっきから虎見かけねえのは、まさか……」 「スパム&スパム&スパム&愛しさ&切なさ&バッタ」 「心強さじゃねえのかよ! ていうか、愛しさや切なさって食材か?」 「スパム&スパム&スパム&スパム&スパム&……」 「ああもううるせえ! もうメシはいいや、酒だけよこせ!」 「かしこまりましたスパム、焼酎の水スパム割でいいですかスパム」 「……とうとう語尾がスパムになってんぞ…… てか今日のお前絶対ヘンだぞ。そう思わねえか、みんな?」 「そんなことないと思うけどスパム」(←鬼無瀬) 「そうですわよ、いつも通りおいしい料理を作ってくれてるじゃないでスパム」(←松茸) 「確率論的に言って、真野さんに変調がスパム起きている可能性は皆無でスパム」(←湯川) 「まったくだ、仲間をスパムるのはスパム良くなスパム!」(←赤城) 「スパムスパムスパムスパムスパムスパムスパム」(←蝦夷廻) 「…………」 唖然とするダンゲロス子をよそに、他のメンバーが立ち上がり、肩を組み合い。 スパムスパムスパム……と歌い始める。大合唱である。 そして、ダンゲロス子のおつむは―――思考を停止した。早い話が、気絶である。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 後にこの騒ぎの原因は、桃爺が酔っぱらってダンジョンに潜った際にゲットした 『呪いのスパム』の影響であることが発覚したのだが―――それはまた、別の話である。 格闘ゲーム風番長Gアタッカー紹介 “地獄からの追跡者”荻原 蔵六 動きの速さを生かして戦うスピードファイター。 ゲージ消費技『影解れ』は、ゲージを消費することで相手のゲージ消費技を自分で使用することができるコピー技。 ただし、デメリットもコピーしてしまうため注意が必要。 手芸術による遠距離攻撃、素早い動きと高い攻撃力のそろった、初心者から上級者まで幅広く使うことができるキャラクター。 “阿天翼心流剣術”阿天小路御影 虎をも超える攻撃力と、竹刀を使ったリーチの広い攻撃が特徴のパワーファイター。 ゲージ消費技『無形刀〝鵆〟』は、相手のサポートキャラを問答無用で退却させる攻撃技。 ただし、使用した後は一定時間攻撃が下がるため、使うタイミングに注意が必要。 攻撃の隙が多く、密着されると不利になるので、攻撃の間合いを掴む必要がある、中、上級者向けのキャラ。 “炎の格闘娘”ダンゲロス子 バリエーション豊富な攻撃技を持つバランスファイター。 フレイムチャージャーやフレイムパンチャー、フレイムウィップなど、ゲージ消費技の数は全キャラ中最多。 通常技も他キャラに比べて多く、コンボ重視や一撃必殺など、様々なスタイルで戦うことができる。 また、一定以上ダメージを与えると数秒間の間通常技に対して無敵になる『フレイムブースターver.2.0』を持っているため、 非常に攻撃的なプレイが可能となっている。 コマンド入力が多いため、中・上級者向けのキャラ。 “呪いの調理人”真野孝三 手数の多い攻撃と、威力の高い飛び道具を多く持ったスピードファイター。 ゲージ技は相手の精神ゲージが低ければ低いほど強力になる飛び道具『ダイイングキッチン』。 強力な飛び道具を持つが耐久力と防御性能が非常に低いので、一つのミスが敗北につながることの多い、中・上級者向けのキャラ。 “高鬼の鬼”椎木 彗香 攻撃力は低いが、非常に強力なゲージ技を持った、特殊なパワーファイター。 攻撃技はほとんどなく、せいぜい隙を作る程度の技しかないが ゲージ消費技である『墜鬼』は非常に強力で、ほぼすべての相手を一撃で屠ることができる。 非常に癖の強い、上級者向けキャラ。 “百獣の王”虎 出の速い攻撃技と高い耐久力、そして圧倒的なスピードと、百獣の王の名を冠するにふさわしいパワーファイター。 また、ゲージ消費で一定時間攻撃力と速度を引き上げることができる。 欠点があるとすれば飛び道具がないことだが、動きが速いためそれが問題になることはほとんどない。 初心者から上級者まで、幅広く使うことができるキャラクター。 “兄を探して三千人”萌木原ジャベリン 近接技をほとんど持たない代わりに威力の高い遠距離技を持つ、特殊なパワーキャラ。 近づかれたらほぼ終わりといっていいほど接近戦が弱く、使いこなせなければ一方的にボコボコにされることもあるが、 飛び道具の数は全キャラ最多。中でも、ゲージ消費技の『サリンジャー』は、隙は多いが当たればほぼ即死という圧倒的な威力を誇る。 他のキャラとは一線を介す、超上級者向けキャラ。 “鬼無瀬時限流門弟”鬼無瀬 未観 出の速い技と動きの速さが特徴のトリッキーなスピードキャラ。 特殊能力『再度歪印蛇』によって、戦闘開始から一定時間の間、ダメージを与えれば与えるほど動きが速くなるため、 トップスピードはマーヤ、萩原を超えて全キャラ中トップを誇る。 半面、耐久力は非常に低く、最悪一撃で逆転されてしまうことも… 使い手を選ぶ、中・上級者向けキャラ。 “セクハラじじい”桃爺 癖のある動きと特殊な防御、予備動作の多い攻撃技と、全体的に使いずらいキャラ。 しかし、非常に高い耐久力と異常な射程の長さをもち、一部のキャラを一方的に殴り殺すこともできる。 使いこなしさえすれば強い、上級者向けのキャラ。 “無機質な観察者”小野町小道 相手の動きを封じる特殊な技を多く持つパワーファイター。 ゲージ消費技は相手の精神ゲージを大きく削る『性体観察』 このほかにも精神ゲージを削る技を数多く持っている。 耐久力の低さをゲージ削りと攻撃力の高さでカバーする、上級者向けキャラ。 “円月殺法”レミィ・虚子・ロー 攻撃範囲の広さを生かして戦うバランスファイター。 全体的にバランスの取れた、使いやすいキャラクター。 ゲージ消費技の『円月殺法』は自分の周囲を一瞬で薙ぎ払う広範囲攻撃。 癖の少ない、初心者から上級者まで使用できるキャラクター。 “アイヌからの巨人”ペウレカムイ とにかくでかい!リーチの広いパワーファイター。 序盤は攻撃速度、移動速度ともに遅いが、 相手のダメージを与えていくにつれて緩やかにスピードアップしていくスロースターター。 また、でかいおかげで攻撃範囲も広いが、あたり判定も大きい。 序盤での立ち回りが難しい、上級者向けキャラ。 “逆境に咲く華”カッタールキ・オッティソン 一発逆転の可能性を秘めたバランスファイター。 防御、攻撃、速度、すべてにおいて平均より下だが、 自分の体力が20%を下回ると、速度と攻撃力が大幅に上昇する、後半に強いキャラ。 ペウレカムイと同じく、序盤での立ち回りが難しい上級者向けキャラ。 “オレのそばに近寄るなああーッ!”佐藤頼天 カウンター技を多く持つ特殊なキャラ。 特に、ビッチとレイパーに対してはめっぽう強い。 ダメージソースが殆どカウンター技しかないので、非常に使いづらい超上級者向けキャラ。 “シュヴェスターガルテン”縞居天 特殊な攻撃技を多く持つパワーファイター。 天自身が攻撃することはほとんどなく、妹である多来が攻撃することが多い。 攻撃力、耐久力ともに高いが防御性能が低めなので、接近戦は苦手。 かといって、遠距離に行き過ぎるとこちらの攻撃手段がなくなってしまうため、 常に中距離を保たなくてはならない。中・上級者向けキャラ。 “廻るサイボーグ”蝦夷廻ねねか 高い耐久力を持つパワーファイター。 スーパーアーマー効果を持つ技が多いため、強引に攻めていくことができる。 さらに、ゲージ消費技に自分の体力を回復する技もあるので、ダメージを気にせず攻めていくことができる。 初心者から上級者まで使うことができるキャラ。 『本戦開始直前!凱道雷の憂鬱』 一組の男女が住宅地をのんびりと歩いていた。カップルだろうか? 女性の方は落ち着いた物腰で、やや大人びた雰囲気を醸し出している。 男性の方はわんぱくそうな顔つきをしている。 デートというわけではないようだ。二人とも地図を見ながら、少し歩いてはキョロキョロと辺りを見回し、 再び地図に目を落としては歩いてを繰り返していた。どうやら道に迷ってしまったようだ。 困り果てた様子の二人は、ちょうど付近にたむろしていた町の不良達と目が合い、意を決して話しかけた。 「すいません。少し道に迷ってしまったのですが、お尋ねしてもよろしいでしょうか?私立希望崎高校なのですが。」 「き、希望崎学園!?バ、バカやろう! てめえ、そこの看板が見えねえのか! 『この先、DANGEROUS! 命の保証なし』 この先は戦闘破壊学園ダンゲロスなんだよ!」 「ダンゲロス……、それでも僕は行かなければなりません。なぜなら、僕は転校生なのですから。」 またしばらく歩くと、再び道に迷った二人は近くを歩いている魔人公安に話しかけた。 「すいません。少し道に迷ってしまったのですが、お尋ねしてもよろしいでしょうか?私立希望崎高校なのですが。」 「希望崎学園?ああ、あの魔人学園ね。まあ、魔人って言っても普通に銃で撃てば死ぬような連中だけど。」 「それでも僕は行かなければなりません。なぜなら、僕は転校生なのですから。」 またしばらく歩くと、再び道に迷った二人は近くを歩いている歩行者に話しかけた。 「すいません。少し道に迷ってしまったのですが、お尋ねしてもよろしいでしょうか?私立希望崎高校なのですが。」 「希望崎学園?ああ、あのビッチとレイパーと変態しかいないっていう学園ね。」 「そ…それでも僕は行かなければなりません。なぜなら、僕は転校生なのですから。」 またしばらく歩くと、再び道に迷った二人は近くを歩いている歩行者に話しかけた。 「すいません。少し道に迷ってしまったのですが、お尋ねしてもよろしいでしょうか?私立希望崎高校なのですが。」 「希望崎学園?ああ、あの熊と虎が歩き回る無法地帯ね。」 「帰ろう、姉さん。」